仙台育英高校野球部は高校野球の春の甲子園に13回、夏の甲子園には28回出場している甲子園常連校。
グレー地に胸元にはネイビーで「IKUEI」と書かれたロゴのユニフォームで皆さんにはおなじみの強豪校だと思います。
今回はそんな仙台育英高校野球部の気になる寮や評判のグランド、
そして大きなニュースになった不祥事やあの『蹴り』について調査してみました!
もくじ
仙台育英高校野球部の寮について調べてみた!
仙台育英高校は野球部は高校野球の強豪校ということもあって、卒業生にはプロ野球選手も多く、
2020年時点でこれまでに通算34名の選手がプロ野球選手としてプレーしています。
有名なOBでは
- 大越基(1989年夏の甲子園準優勝。元福岡ダイエー)
- 佐藤世那(2015年夏の甲子園準優勝。元オリックス)
現役では
- 佐藤由規(現東北楽天)、
- 上林誠知(現福岡ソフトバンク)、
- 平沢大河(現千葉ロッテ)
など数多くのOBが現在もプロ野球で活躍しています。
それだけに仙台育英高校野球部へは全国各地から有望な選手が集まってきます。
強豪校の仙台育英高校野球部とあって設備は整っていると思いますが、選手寮はどんな感じなんでしょうか?
『The House Of IKUEI 90』という名前の仙台育英高校野球部の寮は男子寮。
野球部の「真勝園グランド」から西へ500mほど歩くと、住宅街の中に2階建ての白い建物が見えてきます。
現在は硬式野球部員72人のうち、24人がこの寮で生活しています(2020年2月現在)。
この寮には野球部員の他にも、留学生や先生、系列中学の生徒など約80人が生活しているそうです。
元々は女子寮だった『The House Of IKUEI 90』。
仙台育英高校野球部の男子寮へと様変わりしたのは4年前のこと。
野球部員が起こした不祥事に伴い、
2か所に分かれて住んでいた野球部寮生を1か所に集めたことがきっかけでした。
その際には寮に住んでいる一般の担当職員に加えて、硬式野球部の寮責任教師を配置したそうです。
部員と保護者が面談するために外出の申請を行う場合には、
寮生からではなく保護者側から申請するシステムに変更されるなど、
寮の管理体制は大きく変わりました。
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仙台育英高校野球部のグランドはどんなところ?
甲子園常連校といわれる高校の野球部の練習施設は本当に豪華で立派です。
大学や社会人はもとより、プロ野球のチームかと思わせるほどと言っても言い過ぎではない感じです。
仙台育英高校野球部のグランドもまさにそんな感じです。
誰が見ても「これってプロ野球で使うグランドじゃないの?」と
きっと思うようなグランドがこちらの「真勝園グランド」です。
仙台育英高校野球部が誇るこのグランドは2013年に完成。
両翼100m・センター125mという公認野球規則に準じたサイズを誇ります。
各塁付近が全面人工芝という立派な球場で、楽天生命パーク宮城、仙台市民球場、
石巻市民球場に次ぐ宮城県内4ヵ所目の人工芝球場になります。
人工芝グランドを仙台育英高校野球部が設置した理由は、
かつては学校の校舎周辺は田園ばかりで土のグランドから土ぼこりが舞うことがあっても影響は特にありませんでした。
しかし都市化に伴って周辺が住宅地へと様変わりし、強風で周辺住宅地に砂ぼこりが飛散するのを防ぐため、
グランド全面に人工芝を敷設することにしたそうです。
学校もいろいろ大変ですね。
ちなみに仙台育英高校野球部には「真勝園グランド」に隣接した野球部専用の広大な室内練習場があります。
バッティングマシンが3ヵ所、ティーバッティングもできる広さの室内練習場はプロも顔負け。
仙台育英高校野球部のグランドや室内練習場には本当に驚かされることばかりです。
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仙台育英高校野球部の不祥事や蹴りについても調査!
仙台育英高校野球部というと甲子園での華々しい活躍の一方で、
残念ながら不祥事やトラブルのニュースなどでも世間を騒がせてきました。
まずは『蹴り』の話。
仙台育英高校野球部で『蹴り』と聞くと
「体罰やいじめでもあったの?」と思われるかもしれませんけど、
そうではありません。
試合中の『蹴り』の話です。
問題のプレーは2017年8月19日に行われた夏の甲子園(第99回全国高等学校野球選手権大会)3回戦第4試合。
大阪桐蔭 対 仙台育英で起こりました。
この試合では史上初の2度目となる春夏連覇(当時)を狙っていた大阪桐蔭が
どういう試合をするかの大きな注目が集まっていました。
結果は大阪桐蔭が1-0でリードしていた9回裏2アウト。
ここから仙台育英が執念を見せて、連打で2-1で仙台育英が逆転サヨナラ勝ちしたのです。
問題になったのはこの試合の7回裏。
仙台育英の渡部夏史捕手(当時3年)がショートゴロで一塁を駆け抜けた際に、
ベースにを踏んでいた大阪桐蔭の中川卓也一塁手(当時2年)の右足を渡部捕手が左足で蹴り上げてしまったのです。
中川一塁手は苦痛を浮かべた表情でしばらく立ち上がれませんでしたが、
その後なんとかベンチへ戻って試合に出場し続けました(ちなみにこのプレーで中川一塁手は全治1週間の打撲)。
このプレーでネットは大炎上。仙台育英高校野球部の渡部夏史捕手には批判が殺到しました。
わざと蹴りを入れた訳ではなかったんでしょうけど、
結果的に春夏連覇が掛かっていた大阪桐蔭の敗戦に問題のプレーが影響したと
考えると批判も仕方ないのかもしれません。
明暗を分けたのは蹴りに関わった選手の「その後」でした。
「被害者」である大阪桐蔭の中川卓也選手は翌年の夏の甲子園の第100回記念大会を、
大阪桐蔭の主将としてチームを史上初の2度目となる春夏連覇に見事導いたのです。
その後中川選手は早稲田大学に進学し野球を続けています。
一方で蹴りによって「加害者」扱いされてしまった仙台育英高校野球部の渡部選手は
決まっていた大学のスポーツ推薦の話も騒動の影響からか残念ながら流れてしまいました。
しかし現在は地元の仙台大学へ進学し、元気に野球を続けているそうです。
そして仙台育英高校野球部について忘れてはいけないのが不祥事。
この問題は仙台育英高校野球部を揺るがす大問題に発展したのです。
仙台育英高校野球部の部員による飲酒及び喫煙という不祥事が発覚したのは2017年12月5日。
仙台育英高校が宮城県高校野球連盟に報告したことで、事態が明るみに出ました。
飲酒をしたのは3年生の元仙台育英高校野球部員3人と2年生の現役部員3人、
3年生の元剣道部員2人の計8人(学年は全て当時)という大人数でした。
公式戦でベンチ入りした野球部員も含まれていたそうです。
8人は11月27日午後7時から11時頃まで、仙台市青葉区の繁華街で酒を飲んだ帰りにJR仙台駅で1人が倒れて、
JRの職員が119番通報したというありさまでした。
生徒たちは飲酒を認め、しかも大半がタバコも吸っていたと話していたといいます。
部員の不祥事とはいえ、連帯責任で活動自粛に追い込まれた仙台育英高校野球部や剣道部のその他の部員にとっては
本当に気の毒なことになってしまいました。
結局、仙台育英高校野球部の佐々木順一朗監督(当時)は不祥事の責任をとって辞任。
仙台育英高校野球部は春の甲子園に6回、
夏の甲子園には13回出場に導いた名監督を失うことになってしまったのです
(佐々木監督は2018年11月より福島県の強豪学法石川高校の監督に就任)。
今回は仙台育英高校野球部の気になる寮やグランド、
また大きなニュースになった不祥事や蹴りについて調査してみました!
2018年1月に新しく須江航監督を迎えて再出発した仙台育英高校野球部にこれからも目が離せそうになりませんね!