5月12日に、日本を代表する演出家の、蜷川幸雄(にながわゆきお)さんが、旅立たれたことが分かりました。
「世界のニナガワ」と呼ばれ、海外からも高く評価され、日本でも名前を聞いたことがない人はいないくらい有名ですが、詳しく足跡を知っている人は少ないようなので調べてみました。
もくじ
演出家 蜷川幸雄(にながわゆきお)
出典:http://nznsms.jp/
蜷川幸雄さんは、1935年10月15日生まれの満80歳で旅立たれました。
埼玉県川口市で生まれ、最初は劇団に所属し俳優をして活躍していましたが、
「自分は演出に向いている」と悟り、劇団を結成し、演出家に転向しました。
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演出作品
演出作品は、清水邦夫、唐十郎、井上ひさし、野田秀樹、岩松了などの現代劇、
ギリシャ悲劇や、シェークスピア、チェーホフなどを代表とする、外国の古典劇や現代劇などに至るなど多岐にわたって演出されています。
新鮮で、強烈なヴィジュアルを重視したイメージで、観客を演劇の世界に引き込むことを得意とし、現代の日本や、海外でも評価の高い位置におられた演出家で、まさに「世界のニナガワ」の名にふさわしい方でした。
作品には、トップスターや実力派俳優から、人気アイドルまでを幅広く出演させ、意表を突いたキャスティングで話題を呼ぶことが多いので、皆さんの印象に深く残っているのでしょう。
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性格は?
性格は短気で、演技指導の厳しさで有名でした。
「口よりも先に靴が飛んでくる」などといわれていましたが、一方で、人情味があり、心優しいところがあり、数多くの俳優やスタッフから慕われていたそうです。
「周りにだけでなく、自分に対しても厳しい」姿勢を貫かれた姿が慕われる要因だったのでしょう。
この指導を受けたことで、役者としての実力をつけた俳優やタレントさんもおおいそうです。
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数多くの賞を受賞
代表作の主なものは「ロミオトジュリエット」「ハムレット」「ジュリアスシーザー」など海外からも高い評価を受けた作品が数多くあり、
日本でも、舞台だけでなく、大河ドラマの演出や、テレビドラマの演出も数多くされています。
多くの俳優さんやタレントさんが知らない人はいないという存在だったようです。
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病名は?
肺炎で倒れられ、2月には復帰説も流れましたが、ついに復帰はかなわなかったようです。
2016年2月からは、蜷川さん自身の半生をモチーフにした新作舞台「蜷の綿」を演出予定でしたが、病気療養のため延期されていました。
5月25日にはシェークスピア作品「尺には尺を」の初日を控えていたのですが、それもかなわず、さぞ無念だったことでしょう。
しかし、蜷川幸雄さんの残した足跡は、多くの、演出家や、俳優さんに受け継がれていくことでしょう。