人間力でノーベル賞を受賞した大村智教授

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ノーベル医学・生理学賞受賞の大村智教授は特許権の一部を放棄しすでに10億人を救っていた

北里大の大村教授らによって、日本の土から分離して作られた放線菌という細菌から生産されたという抗生物質の一つであるエバーメクチン。

エバーメクチンは、寄生虫や糸状虫などの神経に作用して麻痺させたり、生育を阻害して殺す性質を持っています。1975年に大村智教授が発見しました。人体には比較的無害で寄生虫のみに作用するという素晴らしい利点をもっているそうです。どんなに良い薬でも体にダメージを与えるほどの副作用が強く出ては意味がありませんから、すごい発見です。

イベルメクチンの開発された目的は、エバーメクチンの効果を高め、副作用を軽減するものです。イベルメクチンは副作用が少なく安全性の高い薬だそうで、いったん服用して感染症が治癒するとその効果が持続しやすいという特長があるそうで2週間の間隔を開けて2回飲むだけでいいそうです。

他にもペットのわんちゃんの犬糸状虫症の予防薬として使用されています。

Sabian and Maggy
Sabian and Maggy / sabianmaggy

また家畜の牛の寄生虫駆除のためにも使われています。

アフリカの人々だけに役立ったのではなく、我々日本人の生活にも、当たり前のように行われているペットの予防薬や畜産家の家畜の寄生虫駆除にも使われ、浸透していてお世話になっていたんですね。

なぜノーベル賞に評価されたのか

イベルメクチンがアフリカ等でオンコセルカ症という疾患の治療薬として用いられ、多くの人の失明の危機を救った事が考えられます。

オンコセルカ症とは

寄生虫の感染によって、皮膚に異常が起きて重症化すると失明するケースもある疾患です。世界的な失明原因の第2位とされています。

アフリカ地域に住む1億人以上の人たちがこの疾患の危機に晒されているとWHOから発表されていました。

現在は年1回のイベルメクチンの集団投与により、オンセルカ症はほぼ制圧されるという見解が発表されているそうです。


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大村教授の人間性の素晴らしさに感激

"ノーベル賞の大村智教授は、特許権の一部を放棄し、10億人を救っていた

1987年10月のニューヨークタイムズ紙には、メルク社がイベルメクチンを元にした治療薬「メクチザン」の無償提供を開始したという記事が掲載されています。

世界保健機構(WHO)を通じてアフリカや中南米、東南アジアなどに無償・低価格で提供され、沖縄を含む熱帯地域に住む人々述べ10億人以上を風土病などから救ったそうです。

なぜ、無償提供が実現したのでしょうか。

本来、商用利用の治療薬には特許ロイヤリティの発生の契約が交わされていましたが、大村博士らはその取得を一部放棄し、無償配布に賛同したために実現したのだそうです。

もちろん、それ以外については特許ロイヤリティが北里研究所に支払われる契約があり、250億円以上の収入があったそうです。

 

人はいきなり大きな金額を手に入れるとそれまでの苦労を取り戻すように、色々な高価なものを購入したり、贅沢三昧をしたりしがちです。自家用ジェット機を買ったり、宝石を集めたり。

それなのにそれまでは経営に苦しんだ時期もあったのに、特許による収入を元に研究所の経営も立て直したばかりでなく、研究助成や研究所運営、病院建設に役立てられたそうです。

さらに、2007年には故郷の山梨県韮崎市にも私費で韮崎大村美術館を建設。そこに所有していた1500点以上の美術品を寄贈しました。その額は総額7億円にも上るそうです。その他にも、近くに温泉施設やそば屋を寄付したり、自分のためだけではないことに無償で投資されています。

研究所だけでなく、自分の育った地元にも寄付をしたり、研究所の若手育成のための助成や、病院建設なんて普通の人にはなかなかできないことです。博士の優しさに感動しました。

「私は微生物の力を借りただけ」

多くのメディアで報道されている言葉に

「私の仕事は、微生物の力を借りているだけで、私自身が難しい事をしたわけでも偉いわけでもありません。私は、微生物がやってくれた事を整理しただけです」

博士の素晴らしい人間性に、世界中の人は、この人がノーベル賞を受賞するのは当然だと思ったに違いありません。

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